サクラエディタとWinMergeを連携する
概要
サクラエディタには「DIFF差分表示機能」という便利な機能があります。2つのテキストファイルの内容を比較し、差異を確認できる機能です。
しかしサクラエディタでは、GNU DIFF 2.5/2.7しか扱えない…(公式ヘルプ 参照)
一方世の中には比較(差分表示)ソフトで、WinMergeという便利なフリーソフトが存在します。(個人的には)差異の表示が見やすかったり、差異行の色を自分で設定できたり…とても便利なソフトだと思っています。
便利なサクラエディタと便利なWinMergeを連携して使いたい!という思いから作った「SakuraDiff」を使って、サクラエディタとWinMergeを連携したいと思います。
0.前提
環境はWindows10
サクラエディタは導入済み
WinMergeは導入済み
上記の前提で話を進めます。
1.Sakura-Diffをダウンロード
Sakura-DiffのReleaseページ(GitHub) から、最新版のzipをダウンロードします。
ダウンロードしたら、適当なところで一旦解凍してください。
2.必要なファイルをサクラディタの
インストールフォルダにコピー
インストールフォルダにコピー
先ほど解凍したzipの中から以下のファイルをサクラエディタのインストールフォルダにコピーしてください。
diff.exe
diff.ini
※サクラエディタのインストールフォルダは、sakura.exeがあるフォルダです。
3.diff.iniを編集する
diff.iniを環境に合わせて各項目を編集します。と言ってもdiff.iniはデフォルトWinMergeを想定しているので、以下の項目だけ確認して編集して保存すれば良いと思います。
DiffProgram
WinMergeのexeファイルのフルパスを記述します
※diff.iniの「DiffProgram=」とWinMergeのexeファイルのフルパスの間にはスペースを
入れないよう注意してください。
4.動作を確認する
diff.iniにWinMergeの実行ファイルのフルパスを記述し、保存したら設定は完了です。
実際にサクラエディタで比較対象のテキストファイルを2つ開いた後、「検索>DIFF差分表示」をクリックし、表示された確認ウィンドウの「OK」をクリックします。
※「DIFF差分がないときにメッセージを表示」のチェックは外すことをオススメします。
現在のSakura-Diffの仕様上、差分があろうがなかろうがメッセージが表示されるからです。
WinMergeが起動し、比較対象2ファイルの比較画面が表示されたら成功です。
diff.iniのFixArgをデフォルトのままにしている場合、WinMergeのバージョンによりますがESCキーを押すとWinMergeの画面を閉じることができます。(これはdiff.iniでWinMerge起動時のオプションとして-eを指定しているからです)
diff.iniを編集することによって、別の比較ソフトとも連携できたり(多分)、比較ソフトの起動時の様々なオプションを指定することができます。
ぜひいろいろ試してみてください。
サクラエディタ開発関係者様へ
利用規約等には抵触していないはずですが、万が一問題などございましたらご連絡いただければと思います。